シューズ
どんなスポーツでもよく聞かれると思いますが、スポーツの基本は「下半身」。これはボウリングでも同じです。
その中でも重要なのが「足元」です。足元がしっかり安定していないと、コントロールが良くて強いボールは投げられません。
ボウリング用のシューズは、足元を安定させるために作られた専用のシューズです。スポーツとしてボウリングをするなら、最初にシューズを購入しましょう!
- (1)ハウスシューズとマイシューズの違い
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ボウリング場に備えてあるレンタルシューズの事を「ハウスシューズ」と呼びます。それに対して自分で購入する専用のシューズを「マイシューズ」と呼んでいます。
ハウスシューズとマイシューズには、構造に違いがあります。まずその違いを理解しましょう。
【一般的なハウスシューズ (左右兼用)】
【マイシューズの例】
上の写真は、ハウスシューズとマイシューズの靴底を比較したものです。ハウスシューズは不特定多数の客が使用しますので、右利きと左利きが兼用となっています。そのため靴底も左右同じような構造になっています。
これに対し、自分専用の靴であるマイシューズは、右利き・左利きそれぞれ専用のシューズになっています(上級モデルではどちらにも対応してカスタマイズできるものもあります)。従って、靴底の構造が左右違うのが写真で判ると思います。
具体的にはどこが違っているんでしょうか?
ハウスシューズ 左右とも靴底が革製で滑りやすい マイシューズ 右利きの場合、左の靴底が革製で滑りやすく、右の靴底はゴム製のため滑り
にくい。
フィニッシュの時右足で強く蹴ることが出来る。 ※左利きは逆になりますこのように、ハウスシューズとマイシューズの違いは靴底にあります。ボウリングでボールを投球する際は、フィニッシュ(リリースと言います)の際に利き手と逆の足(右利きなら左足)をスライドさせます。この時に利き手側の足(右利きなら右足)は床を強く蹴って、重心をしっかりスライドする脚に乗せて安定させます。それとともに体をしっかり前に押し、ボールを前に送り出します。
この動作が安定して出来るのがマイシューズです。ハウスシューズは蹴り足側も皮製なので、滑ってしまい強く蹴ることが出来ないのです。結果的に安定感が得にくくなります。
- (2)グレードの違い
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初心者向けのシューズと、中級・上級者向けのシューズの大きな違いは靴底の調整です。
投球するときに助走するアプローチは、センターによって滑り方が違うのが一般的です。いつも決まったセンターでしか投球しないボウラーなら、アプローチの滑り具合はほとんど変わらないので気にする必要はないでしょう。しかし、その日の気分や試合などで違うセンターを行き来するボウラーでは、センターごとに異なるアプローチの感覚に注意が必要です。
いつものセンターの感覚で助走すると、思ったより滑りにくくてつまづいたり、逆に滑りすぎて転倒するなどという危険があります。もちろん安定感も損なわれるので、ちゃんとした投球が出来なくなります。
そこで、少しグレードの高いシューズでは、靴底の張替が出来るようになっています。滑りを調整する皮の部分を「スライドパーツ」、滑りすぎないようにブレーキの役割をする、踵の部分を「ヒールパーツ」などのように呼び、マジックテープで張替が出来ます。
センターのアプローチの状況に合わせ、数種類のパーツの組合せを変更して、滑り具合を調整出来るようになっています。パーツはメーカによって少し違いますが、マジックテープのオス・メスが同じなら共通で使えます。中級くらいのグレードでは付属するパーツはあまり多くないですが、後から買い足すことが出来ますので、最初から中級グレードのシューズを購入するのもよい方法です。
- (3)レンタル料
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ハウスシューズは毎回レンタル料を払って使います。だいたい1回あたり数百円の料金です。仮に、1回300円とした場合、1か月に2回練習したとして600円。1年通うと600円が12回で7,200円。
一方、マイシューズはグレードによりますが、初心者用の安価なモデルで5,000円前後から購入できます。という事は、マイシューズを購入して1年も経たないうちに、ハウスシューズのレンタル料をカバー出来てしまいます。コストパフィーマンス的にも優れていますので、スポーツボウリングを始めるならマイシューズ購入が絶対経済的です!
- (4)最初は安いシューズで十分!
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初心者の場合、まずはマイシューズの感覚に慣れることが大切です。ですので安いシューズで十分です。
ABS(アメリカンボウリング
サービス) S-380
Yahoo!ショッピングにて
購入可能左のシューズはマイシューズの一例です。安価ですのでスライドパーツや
ヒールパーツの張替えは出来ませんが、シューズの機能は十分ですので、
最初はこのようなシューズから始めればいいです。
だんだんシューズに慣れてきて、センターの大会に出たり、あちこちの
センターに出かけるようになると、アプローチの滑り方がセンターに
よって違う事が判ってきます。その頃には最初に購入したシューズも
痛みが出始めます。新しく買い替える時に、少しアップグレードした
シューズにすればいいのです。
パーツの張替えが出来ないので、右投げ用・左投げ用が異なります。
ご注意ください。ABS(アメリカンボウリング
サービス) S-950
Yahoo!ショッピングにて
購入可能このシューズは左右ともにパーツの交換ができるタイプです。その中でも
比較的安価ですので、予算に余裕があるなら最初からこのタイプを選択
してもいいでしょう。
左右とも張替えが出来るので、右投げ・左投げどちらにも対応できます。