スコア計算

現在、日本国内で営業しているボウリング場では、スコア計算をコンピュータが行って、テーブル上または頭上のモニタに自動的にスコアを表示してくれるのが一般的になっています。

昔はコンピュータ計算などありませんでしたので、スコアはそれぞれ各自で計算していました。しかし、自動計算が一般的になった今では、スコア計算が出来ない人が多いのではないでしょうか?特に、日頃はあまりボウリングをしない人には、計算方法をご存じない方が多いと思います。

スコア計算をややこしくしている(笑)のが、ストライクやスペアの後の計算方法だと思います。

これをマスターすればスコア計算は難しくありません。自分のスコアがどれくらいになりそうか、ライバルとの差はいくらくらい?、と計算できれば、ボウリングの楽しさが増える事は間違いありません。

スコアの例を使って、計算方法を解説していきます。

score_sample
(1)通常の計算

ある日のスコアが上のようになったとします。

まず第1フレームを見ましょう。1投目に8本倒れ、2本残りましたが、2投目に1本しか倒せませんでした。この結果、「8+1」でスコアに「9」点が入りました。これは普通の足し算ですね。

このように、1フレーム(2投)で10本のピンをすべて倒せなかった場合は、倒したピンの本数がそのままスコアとして加算されます。

(2)スペアの場合

第2フレームは1投目で7本倒し3本残りましたが、2投目で見事すべてのピンを倒しました。スペアです!

ここで問題の計算方法その1が出てきました。第2フレームのスコアには「28」と出ています。これはどんな計算で出た答えでしょうか?

スペアの場合、次のフレームの1投目のスコアがボーナスとして加算される計算となります。下の図を見てください。

第2フレームがスペアでしたので、その後の第3フレーム1投分がボーナスとなります。この例では「9」点です。このボーナスを含めたスペア(10点)とボーナスの9点及び第1フレームの9点の合計が、第2フレームの得点となります。

 

score_spare

 

仮にスペアの後の1投がガターなど「0点」になってしまった場合、ボーナスが「0点」ですので、せっかくのスペアが無駄になってしまいます。スペアの後の1投は、出来るだけ多くピンを倒すように狙うのが、高得点につながる秘訣です。

(3)ストライクの場合

次に、第4フレームのストライクの計算を考えてみます

下の図を見てください。

ストライクの場合は、次に続く2投分がボーナスとして加算されます。この例では第4フレームのストライクの後に第5フレームの1投目「6」と2投目「3」が続いています。つまり第3フレームの37点と、第4フレームのストライク(10点)に続く2投(6点と3点)のボーナスを加算した、56点が答えとなります。

 

score_strike
(4)連続ストライクの場合

連続ストライクでも考え方は同じです。ストライクの後、2投分を見ればいいのです。

下の例では、第7フレームと第8フレームでストライクが続きました。この場合のボーナスは次のように考えます。

(1)第7フレーム ・・・ 第8フレームのストライク(10点)と第9フレームの1投目(7点)

(2)第8フレーム ・・・ 第9フレームの1投目(7点)と第9フレームの2投目(2点)

 

score_double

 

このように、ストライクが続けば続くほど、ボーナスがどんどん加算され高得点になることが判りますね。

(5)パーフェクトゲーム

第1フレームから第10フレームまで、全部ストライクとなったゲームの事を「パーフェクトゲーム」と言い

ます。パーフェクトゲームのスコアは下のようになります。

score_perfect

 

当然ですが、全部ストライクのマークです(笑)。ストライクの後は2投分がボーナス加算されますので、例えば第1フレームのストライクの後、第2・第3フレームのストライクまで加算されます。従ってスコアは「30点」。そのあとも30点が続けて加算されていき、トータルスコアは「300点」となります。

(6)練習問題

では、ちょっと計算練習をしてみましょう。

下のスコアには計算結果が入っていません。ここまで学んだ事をしっかり思い出しながら、スコアを完成させてみてください。

score_practis

 

答えは、スコアの図をクリックすると別ウィンドウで開きます。